青函トンネルを使った鉄道による貨物輸送は、本州と北海道を結ぶ重要な大量輸送手段であり、北海道の物流の生命線とも言うべきものです。従来より津軽海峡線のコンテナ貨物輸送の牽引車である機関車は、「ECO-POWER 金太郎」のニックネームを持つこのEH500形交直両用電気機関車でした。しかし平成28年3月に開業した北海道新幹線により青函トンネル内は在来線の2万ボルトから新幹線の2万5千ボルトに変更になったことから、このEH500形電気機関車では電圧が異なるため牽引できなくなりました。そのために2万ボルトと2万5千ボルトの両方の電圧に対応できる新型のEH800形電気機関車が開発され、北海道新幹線開業後に使用が開始されました。牽引されるコンテナ貨車はコキ104形又は106形と呼ばれる貨車で、最大20両連結して運行されています。貨車に搭載されるコンテナは最も小さい6フィートコンテナからメインの12フィートコンテナ、さらに大きいものは30又は31フィートコンテナまであります。今回は珍しく4両目に無蓋コンテナを挟んで「ジエチレングリコール専用」のタンクが搭載されていました。平成30年6月17日 川口駅北側にて撮影