平成22年には京成電鉄が成田新高速鉄道線を開業させ、同時に京成の運行する空港連絡列車「スカイライナー」にも新型車両としてAE形が導入されることになりました。そこでJR東日本でも、成田エクスプレスとして使われてきた253系が初期の車両の登場から20年近くが経過し更新を施工する時期となっていましたが、これらの状況から新型特急車両を導入し、「成田エクスプレス」に使用されている253系を全て置き換えるためにE259系を登場させました。この新型成田エクスプレスは平成21年10月1日から一部運用に投入されています。平成22年6月まで6両編成22本、合計132両が投入される予定です。新型車量の塗装は253系の白と赤を踏襲していますが正面は貫通扉を設けた高運転台としたため、正面の形状は253系とは大幅に異なったものとなりました。また、貫通路に大きな「N’EX」のロゴマークが描かれています。車体側面で気になったものとしては車両間をつなぐ車体間ダンパ(ショックアブソーバー)があり、スリット写真でもよく確認できます。なお、このE259系は、「日本を代表する国際空港と首都圏主要駅をダイレクトに結ぶ列車にふさわしい設備と性能を兼ね備えた車両」ということで鉄道友の会の多くの会員の支持を集めたことから、2010年ブルーリボン賞に選定されました。平成21年10月撮影